自由と自分勝手から
2025年12月18日 19時39分今日は5年生の道徳科「責任ある行動とは」(教材:「共有しちゃえ!」)を参観しました。
授業ではまず、「自由」と「自分勝手」の違いを考え、本時のめあて「『自由に行動する』ときに大切なことは何だろう。」が提示されました。
教材の「動画の共有」が、子どもたちが考えを巡らせ深める基となりました。自分たちだけの動画のはずが、多くの場に公開された行いの背景に、他者意識や相談がありません。ウケや笑いを重視し、関係する人の気持ちには思いが至っていません。これは自分勝手で自分本位な行いです。教材では友達の表情でそのことに気付きました。インターネットに限らずこのような事案は、子どもたちの生活にもあり得て、タイムリーな題材だったと思います。
教師は「自由」の対として「自分勝手」を導入で挙げました。
対となることのはずなのに、最近の風潮では「自由」が「自分勝手」と重なってしまってはいないかと考えさせられました。人と関わる自由には、相手のことを大切に考える自覚と責任が必要であり、善悪の判断や自律も必要です。それがないと自分勝手な行いになります。
子どもたちはよく考え、よく話し合い、よく発表しました。
最後の振り返りで、教師が、今日の学習から自分の生活の具体的な場面を振り返るように促しました。今日の学習で「はっ」として、それがその子の今や今後に生きるならありがたいです。
現代は何事にも「自由」を求める声や雰囲気が強いですが、「自分勝手」な行いや発信になったりそれらに流されたりしないよう、立ち止まって相手のことを考える、正しい判断ができる子どもたちであってほしいと願います。
担任から学級の子どもたちに贈られた「みんなが相手を思いやる気持ちをもって生活してほしい。」というメッセージを、どんなときも忘れず大切にしましょう。