共に学ぶ
2025年12月8日 21時02分12月は師走というくらいで、駆け足で進んでいるような感じがします。
しかし、長かった2学期の学期末であり、令和7年の1年の終わりであり、しめくくりは大事です。
これから先、わくわくが増す時季です。それはとても楽しみなことですが、けじめは必要です。浮ついたがために頑張ってきた2学期の最後を締められないのは大変残念です。最後が一番いい状態で終えられるように、気を引き締めていきます。
今日は、5年生の学級活動と3年生の道徳科を参観しました。
5年生は、学級活動で「災害が起きたとき自分たちにできること」についてみんなで考えました。
大きな災害が起こり家での生活ができなかったり危険であったりした場合、避難所が開設されます。本時は避難所が開設した場合、様々な立場の人が共同生活をすることに視点を当て、そこで生じるかもしれない問題を考えました。子どもたちは生まれてからこの地で大きな災害を経験していないので、教師が、分かりにくいところやこの地でも大きな地震が近付いていることを資料や言葉で伝え、子どもたちがイメージをしやすくしました。
子どもたちは、避難所にはたくさんの人々が集まるということを通して、集まる人々の立場に立った相手のことを考えた言動が必要だと考え、訴えました。
避難所生活となるような大きな災害があったとき、人々の心はどんな状態なのでしょう。
平時は、相手のことを思いやる人も、大きな不安から気持ちが混乱したり余裕がなかったりするかもしれません。そうだとすれば、普段できていないことは非常時にできるはずがないかもしれません。
数年前に東日本大震災で大きな被害を受けた地域を訪問したとき、その学校の校長先生が言われたことがとても心に残っています。「普段人の話を聞けていない集団は、こんな非常時でも指示を聞けなかった。『普段が大事』なのです。」
災害が起きたときに自分たちにできることとは、普段からやっていることなのだと思います。
3年生は、道徳科「真実の姿を知る」(教材名:橋)の学習をしました。
学習課題は「人と関わるために大切な気持ちは何か考えよう」でした。子どもたちは教材を基に話し合い、言い伝えによる偏見が真実の姿を見失ってしまっていることに気付きました。「らんぼう」だと言い伝えられていた川の向こう側に住む人が、交流するとそんなことなく、親切でよい人だったからです。教師との役割演技でそれを訴える子どもの姿は、心がこもっており、やりとりを見ていて心打たれるものがありました。
教材の中で、子ども同士の交流の輪は大人に広がり、東と西、両方の村の大人を動かしました。川に橋が架かったときは、教室で学習している子どもたちも「よしっ」という感じでした。
子どもたちは、人と関わるために大切なこととして、「おかしいことをそのまま信じない。」「話してみる。」「交流する。」「本当かどうか考える。」など、実際に考えたり動いたりすることの大切さを発表しました。今やこれからの自分の生活にきっと生かすことができます。
教師と子どもたちのつくる授業を見ながら、共に学んでいます。