人を大切にする学習
2025年10月1日 18時25分今日は人権・同和教育参観日を実施しました。
各学級が、人権・同和教育視点の授業を公開しました。
これは「人を大切にする」学習です。人というのはすべての人。もちろん自分もです。
真剣に考え、話し合い、その学びを基に、自分の生活を振り返り、今や今後の自身の生き方に生かしていくことが必要です。差別は人がしているものです。だから人の手でなくすことができます。
一人一人の強く、正しく、やさしい思いと行動、その一人一人が集まったみんなの力で、差別に苦しむ人がない世界をつくっていきたいです。
授業後、人権・同和教育講演会を開催しました。
講師には教育委員会人権教育課より、人権啓発指導員様にお越しいただきました。
「被爆証言をすること from Hiroshima」を演題に、5、6年生と保護者、教職員を対象に御講演いただきました。
6年生は、先日広島を訪問し、戦争と平和について学んできました。5年生は、これから戦争と平和についても学んでいきます。講師様は、5年生にも分かりやすいように内容と構成を組み立ててくださいました。
最後の児童代表の言葉にもありましたが、「被爆証言」をされる方々から発せられる言葉の中で、「次第に無神経になっていく」「平気になっていく」という言葉が心に残りました。
今日お話ししていただくまで、「被爆証言をするということ」がどんなことか、分からないまでも自分なりの答えを考えていましたが、当時その場におられた方々の言葉には、想像できなかった重みがありました。
証言したくないこと、思い出したくないこと、想像を絶する場でご自分がされたことなど、内容として話したくないことがあると思います。また被爆したこと自体を知られたくないこともあると思います。
それでも、「次の世代に伝えなくてはならない、夢も希望も奪う戦争を起こしてはいけない」その一心で証言する このメッセージは戦争を知らない私たちがしっかりと受け取らねばなりません。
「一番話したくないことは一番分かってほしいこと。被爆体験者がいなくなる日は必ずくる」のです。
被爆証言をされるまでの過程にも向き合えたことは、自分には何ができるか、その行動を考えることにつなげられました。
人の話をしっかり聴く、違いをよさとして認める、学校での学習に真剣に取り組む、被爆証言を聞く、世界のことに関心をもつ・・・平和への一歩のために自分ができることは日常の中にあります。
あっという間の1時間でした。
5年生、6年生の体が前のめりになり話に聴き入りました。
「戦争のない世界」「核兵器のない世界」は、すべての人を大切にすることにつながります。
講師様 「被爆証言をするということ」に出合い、この場にいたみんなが自分の生き方を考えられました。ありがとうございました